雨読夜話

大動乱の世界と日本―2007長谷川慶太郎の世界はこう変わる
大動乱の世界と日本―2007長谷川慶太郎の世界はこう変わる

徳間書店
長谷川慶太郎

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長谷川慶太郎の徳間書店バージョンから出す2007版。
基本的な論調は一貫しているが、その時々で変化した情勢を中心に
少しずつ新たなことが書かれているので大抵読むことになる。

今回は米国の力が大きいことを中心に、このようなことが
主に書かれている。

・米国の金融力は絶大で、デフレ下での大プロジェクトを進めるに
 あたった世界中から多額の資金が流入している。
・欧州ではEU下で統合を進めているものの、労働組合や社会的な
 制約があって統合による経済発展の実が上がっておらず、
 停滞している。
・最先端をいく日本の製造業はベルトコンベア式から、一つの製品を
 一つの単位で作り上げるセル方式、さらには1台で一通り製品を
 作り上げる千手観音型の製造ロボットといった形に進化している。
・中国・ロシアにみられるように、経済発展はインフラに制約される
 部分があり、これ以上の発展を行うにはインフラをまともな状態に
 する必要がある。
・韓国では大統領が左翼ということもあって労働組合に元気がありすぎ
 また外資の買収の標的になるなど、経済が傾いてきている。
・北朝鮮問題は、いまや日本ではなく中国との間での紛争が最大の
 焦点となった。
・安倍政権になって中国が靖国問題をあっさり棚上げしたのは、単に
 中国国内の政争が一段落したからで、もともとさほど気にしていない。

コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2006年12月22日

自民党幹事長
自民党幹事長〈三百億のカネ、八百のポストを握る男〉

講談社
浅川 博忠

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自民党幹事長という役職の中身と、その変貌について書かれた本。

基本的には総理大臣となるため党務に手が回らない総裁の代わりに
党務のとりまとめを行う役職である。
当然仕事は過酷だが、選挙においては党公認や推薦を誰に与えるかを
決めるポジションであるため権力は絶大である。

記憶に新しいのは森喜朗内閣時における加藤の乱の際に幹事長だった
野中広務の対応で、選挙での公認取り消しをちらつかせて加藤派を
分裂させたことである。

このような地位であるため総理大臣を目指す際に通る役職であるという
イメージだったが、小泉内閣における派閥を無視した人事により
従来だとまず選ばれないような武部勤を幹事長に選出したりしており
大きく様変わりしているのが現状である。

メディアではよく登場するがどのようなことをやっているのかいまいち
よくわからない役職について、経験者を具体的に挙げて述べられていて
わかりやすかったと思う。

コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2006年12月19日

大丈夫な日本
大丈夫な日本

文藝春秋
福田 和也

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近代化や経済発展といった理想に限界が見られる現状を踏まえ
江戸時代のような循環的な社会を目指すことを提唱している本。

以下のような話は知らなかったので面白かったが、それ以外の部分は
ある程度知っていることが多くそれほど感銘は受けなかった。

・幕末の幕臣たちは実は国際法を結構理解しており、
 ペリーの要求に対してきちんと言い返した。
・現代の米国は、ボーア戦争に首を突っ込んで衰退の道を
 進みはじめた英国に似ている。
・第1次世界大戦は、英国の衰退が引き金のひとつで、挑戦者にあたる
 ドイツ・ウィルヘルム2世の戦略は、第2次世界大戦における
 ヒトラーのものよりもスケールが大きかった。

発展していくというモチベーションを持たずに継続する社会と
いうのは受け入れにくいので、それなりの説得力は欲しいところである。

コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2006年11月28日

甦った日本経済のゆくえ
甦った日本経済のゆくえ

実業之日本社
長谷川 慶太郎

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長谷川慶太郎の最新刊。今作では日本の知的財産国家という面を出して
いるが、それ以外に目についたところは以下の通り。

・米国で金利を上げているのは、低金利の日本から資金を集めるためという
 面が大きい。
・米国は双子の赤字が膨らんでいるが、クリントン時代に短期的に財政を
 黒字に持っていった実績があるため、政治が本気になればいつでも財政は
 立て直せるという考えがあるためそれほど国内に危機感はない。
・中韓は靖国問題を引っ張った弊害を認識し、日本首相が安倍晋三に代わって
 早速首脳会談を開いた。外交の冷却化は中韓の方にデメリットが大きかった
 ようである。
・北朝鮮の核武装で最も脅威を感じるのは、実は長い国境線を接する中国。
・小泉時代の対北朝鮮外交は、日本の圧勝。

コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2006年11月18日

2007年 長谷川慶太郎の大局を読む
2007年 長谷川慶太郎の大局を読む―アジア外交・世界経済・日米同盟

ビジネス社
長谷川 慶太郎

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長谷川慶太郎のシリーズ2007年版。アメリカが超大国として君臨
し続けること、日本が世界的なデフレ下で資本財や生産財の輸出を
伸ばしてさらなる発展をしていくという従来の主張は相変わらずだが、
新たに出ている点は以下の通り。

・安倍政権で憲法改正に取り組み、特に自衛隊を正式に戦力として認める
 ことで、中韓朝露といった反日的な行動をしばしば取る国に対して
 にらみが利くようになる。
・アメリカの双子の赤字は続くが、それでもドルが上がり続けていて
 それだけでもアメリカはしばらく好況が続く。
・イスラエルとヒズボラの戦闘がしばしば起こっているが、イスラエル
 周辺のアラブ諸国は介入すると負ける事が身にしみて分かっているので
 大規模な戦争にはならない。しかし、イランが支援していることにより
 しばらく解決しない。

安倍晋三首相のやり方についても書かれていて、それなりになるほどと思った。

コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2006年10月22日

自民再生への道筋をつけた男 小泉純一郎宰相論
自民再生への道筋をつけた男 小泉純一郎宰相論

海竜社

屋山 太郎

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表題通り、小泉首相の行動に関して論じた本。

書かれているのは、主に以下のような話。
・郵政民営化は、官僚による無駄遣いを防ぐため。ひいては田中角栄型の
 政治を防ぐため。
・族議員が官僚を操っているのではなく、実際は官僚が族議員を操っている。
・戦後の体制において、官僚は行政のみならず、族議員を通して立法も
 支配してきた。
・小選挙区制の利点を生かして選挙に大勝した小泉氏は、実は小選挙区制
 反対論者だった。
・民主党が惨敗したのは、公労協の影響力を排除できなかったのと
 党内の統制が取れていなかったから。

先日読んだ『2005年体制の誕生―新しい日本が始まる』とともに
小泉改革の内容が分かったような気がした。
(小泉氏はマスコミとの関係があまり良好とはいえないため、
 報道による小泉改革の内容はよく分からなかった)

あと、小泉氏が議論ではなく感性の人であることを触れ、
ブッシュとうまくいっているのはお互い理屈の人ではないため
ダチ公的な感じでうまくいっていると書かれていたのと、
著者が財政投融資が政治献金に少なくとも1%は回っていると
書いたところミッチー(故・渡辺美智雄元副首相)から
”あんた意外とものを知らないね。こういうものは3%と
決まってるんだよ!”と電話があったと書かれていたのが面白かった。

コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2006年01月02日

2005年体制の誕生―新しい日本が始まる
2005年体制の誕生―新しい日本が始まる

日本経済新聞社

田中 直毅

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2005年9月の衆議院選挙で自民党が大勝したことを以て日本の政治は
55年体制から完全に決別し2005年体制に移行したと定義して
55年体制での歪みとこれからの変化について分析している本。

55年体制では冷戦下だったために大きな混乱は東側に付け込まれるという
考えから、各種団体と関係省庁による口利き政治がなされてきたが、
冷戦の終結や少子化のために歪みが大きくなってしまった。

それから以下のようなキーワードでこれからの2005年体制の目指すべき
方向性を語っている。
・政治空間の切り取り(小さな政府として、できるだけ市場に委ねる)
・首尾一貫性(省庁レベルでなく、広い視点から政策の整合性を取る)
・持続性の確保(先送りをできるだけしない)

先日の選挙で争点となった郵政民営化に関しては、郵便局が採算の
取れない地方からなくなると不便という批判が多かったが、既に
その他の商店などもそのような状態になっているのに郵便局だけ
残してもあまり意味がないとしているのはその通りと思った。

また、現在三位一体改革が論議されているが、地方自治体に関しては
法律の制限が強かったため、地方自治の「民主主義の学校」という
機能を果たしてこれなかったとしている。

少し文章は硬かったが、現在の小泉政権の方向性に関して納得いくような
説明で、久々に読み応えのある本だったと思う。

コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2005年12月18日

狂気のリーダー学 小泉純一郎強さの秘密
狂気のリーダー学 小泉純一郎強さの秘密

ぶんか社

瀧澤 中

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2005年9月の衆議院選挙であざやかな勝利を収めた小泉首相の強さを
、岸信介、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄といった過去の首相たちの
個性と比較して分析している本。

小泉の特徴には頑固さ、しがらみの少なさ、具体的な施策の思い切った委任など
挙げられるが、子分を作らずに政権を維持しているのはどの首相とも
違っているように思われる。

小泉との比較で出された過去の首相たちに関しては生まれる前に首相をやっていた
人がほとんどでありそれほど知っていたわけでもないので、彼らの特性を知ることが
出来たのが面白かった。

岸は日米安保条約を強行採決したのと、戦前の「2キ3スケ」だったために
戦後しばらく巣鴨プリズンに収容されていたということくらいしか知らなかったが、
信念のある政治家らしい政治家だったようだ。
小泉の出身派閥である森派が岸、福田赳夫、安倍晋太郎、三塚博と続いてきた
ことを考えると頑固さは似ているのかもしれない。

あと、似ていると言えば近衛文麿とその孫にあたる細川護煕。どちらも登板時は
国民の絶大な支持を受け、期待に応えられる器でなかったために難局に際し
政権を投げ出してしまったのはいただけない。


コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2005年12月15日

この国を守る決意
この国を守る決意

扶桑社

安倍 晋三, 岡崎 久彦

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安倍幹事長代理が、インタビューに答える形式の対談等が書かれた本。

森→小泉政権がアメリカの小ブッシュ政権と良好な関係を保てているのは
レーガン、大ブッシュ政権時代に交流のあった担当者が政権についている
からということが書かれており、根回しというか人脈作りが外交では
大きな威力を発揮するということが実感された。
それにしても民主党のクリントン政権は日本の国益を損なう政権であった。

タカ派とされる安倍氏だが、そのような評判を気にしていたら国を守る
ことはできないという趣旨のことを話していたのはなるほどと思った。

また、朝日新聞に代表される反日メディアへの批判もなされている。
やや強引さに欠けるような気もしないではないが、感情に流れすぎない
冷静な語り口を読むと、国民の人気があるのもわからないではない。

コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2005年09月20日

アジアが日本に屈する日―長谷川慶太郎の未来塾
アジアが日本に屈する日―長谷川慶太郎の未来塾

ビジネス社
長谷川 慶太郎

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アジアが屈するというよりは、中国共産党政府が崩壊しその後東アジアでの冷戦が
終結に向かうだろうと分析している本。

中国では政府がサッカーアジアカップの際にサポーターの暴動を抑えることが出来なかった
背景に、携帯電話の普及があると述べている。
これまで中国人民は官製の情報しか与えられていなかったが、携帯電話により
お上からのものでない情報を得ることが出来るために統制が利かなくなっているのである。

テレビのニュースで時折放送される暴動や大規模な襲撃も上記と同じ性質のものであり
共産党政府が報道しなくても携帯電話で伝わっていくために鎮圧が出来ない。
こうした一連の騒動はいうまでもなく現在の政府に対する不満が忍耐の限界に達しかけている
ことによるもので、再来年あたりに政府が崩壊する可能性が高い、少なくとも北京オリンピックや
上海万博の開催は無理だろうと著者は予想している。

中国の共産党政府がコケると続いて北朝鮮そしてベトナムの共産党政権も崩壊して、混乱の後
中国が7つの地区から構成される連邦に再編されるという見通しが述べられている。
最近の韓国の盧武鉉大統領が反日宣言を行っているのも、朝鮮半島統一の悪夢にさいなまれて
いるからで、アメリカが国務長官をパウエルからライスに代えたのも中国崩壊をにらんでの
対応だとしている。

日本としては深入りするとロクなことにならないので距離を保ち、その間の労働力は
インドや東南アジアでまかなうのがいいと主張している。

果たして中国共産党政府が本当にコケるかはともかく、労働者の権利を擁護するべき共産党が
労働者の本格的な労働運動を弾圧しているのは存在意義を否定しているものだと断じているのは
その通りだと思った。

個人的にはそのような事態が起こった場合は中国に深入りをすべきでないだろうが、
日本からはあまりに近いためにボートピープルの大量発生や環境破壊、核兵器の暴発、
世界経済に与えるダメージなどを考えると、著者の主張は少々楽観的過ぎないかと
思っている。
コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2005年07月10日

松下政経塾とは何か
松下政経塾とは何か

新潮社

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松下幸之助が作った政治家養成学校ともいうべき、松下政経塾。
これについてはエリートの養成機関のようなイメージを持っていた。

本書では、この松下政経塾の成立から卒業生たち、それから数々の確執が
述べられている。

杉並区長となった山田宏はアクが強くて国会議員にはなれなかったため、
全国区的にはあまり印象が強くないが、まとめ役的存在だったらしい。
対照的に、現横浜市長の中田宏は若くクリーンな政治家のイメージがあるが、
本書では裏切り者かつ恩知らずぶりが出てきて、結構驚いた。

また、松下幸之助の野望が周囲とかみ合っていないように感じられ、
耄碌したのかとも少し思った。

政経塾では選挙のテクニックは学んでいるように書いてはあるものの、
果たして政策や理念についてはどれほど教えているのか疑問だった。
そもそも、政治家を育てることができるのは、それだけの有能な政治家で
あるのではないか。松下の出向社員では無理だろう。
コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2004年12月27日

日本の総理学
日本の総理学

PHP研究所

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中曽根元総理の、総理大臣としての心構えや日本の在り方について説いた本。

大体以下の内容で構成されている。
・これまでの経歴と自慢話
・日本国憲法への不満と改憲案
・教育基本法の問題点と愛国教育の重要性
・日本国の長期的な目で見た国益
・小泉政権へのダメ出しと、議員を辞職させられたことへの愚痴

政界風見鶏とか平成の妖怪などと呼ばれ、かなりの批判を浴びてきたが、この人以降
長続きした首相は小泉さんまでいなかったことを考えると、存在感が分かる。

中曽根さんの原点は米国に占領された屈辱と、それに負けまいとする愛国心に
あるということが強く感じられた。

3公社民営化(国鉄、専売公社、電電公社)および当時のレーガン政権に対する
応援でソ連をギブアップさせるのに貢献したなどの功績は、当時考えられたよりも
大きいと思う。

情報戦略を司る機関の必要性など、長期的な視野から見た日本国の運営のビジョンが
ある点には感心した。
あまり近づきたいタイプではないが、政策的にはいい線をいっていると思う。


コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2004年12月25日

長谷川慶太郎の大局を読む―2005年 経済・政治・軍事
長谷川慶太郎の大局を読む―2005年 経済・政治・軍事

ビジネス社

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長谷川慶太郎の2005年版が出ていたので買った。

アメリカの覇権は変わらないこと、小泉政権の政策は当分このままだろうなど
昨年と基調はそれほど変わっていないように感じるが、この1年にあった変化が
反映されている。

今回特に書いてあることとしては、
・中国がそろそろ息切れしてくる
・原油の高騰はそれほど世界経済に深刻な影響は与えない
・日本の技術や援助がさらに求められている
などで、FTAの締結やロシアの資源開発など今年にあった変化からの分析が
あり、長谷川氏の見通しは相変わらず楽観的だと思う一方、これまで考えても
いかなった知識などが期待している程度に記載されており、やはり買って
良かったとは思う。
コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2004年11月27日

日本型ポピュリズム―政治への期待と幻滅
日本型ポピュリズム―政治への期待と幻滅

中央公論新社

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90年代の日本の政治史に登場してきた細川護煕、加藤紘一、田中真紀子、小泉純一郎
といった一時的に人気を博した政治家政治家へ対する期待とそれに対する幻滅の模様を
描き、マスコミの報道との関連を分析している。

失われた10年と言われるこの時期は政治のワイドショー化が盛んに言われた時期でもあり
この流れにて政治の流れが分かりやすく説明されており、政局の流れの概略を把握するのに
便利である。

この中でポピュリスト政治家として典型的な例は、圧倒的な人気とそれに対し実績が
分かりにくいという点で、やはり田中真紀子か。語られた事例で何がイヤかといえば
普段はベルサーチを着ているくせして庶民的なイメージを持たせるために
有権者の前でだけジャージ姿になることや、都合が悪くなるとすぐに弱者ぶるあたりで
外務省での騒動の前からもあまり好きではなかった。
小泉内閣発足時に外相就任とを知った時も、”飾りにしておくだけでいいのに”という
印象を持ったものだ。何より理論も戦略も実績もないのがよろしくない。

後半では「サンデープロジェクト」「ニュースステーション」「ニュース23」などの
政治を扱ったテレビニュースの変容と、政治のワイドショー化について述べている。
ワイドショー化しても何とか国は動いているわけでそれだけ平和なのだと思う反面
マスコミのミスリードで政治が動くことも多いはずなので、注意が必要だと思った。

ただし、マスコミの影響力も通用しない場合も最近はふえてきたようにも思える。
これまで報道はおおむね左寄りであったが、不審船問題や小泉内閣に対する評価などで
マスコミの報道と国民の世論が乖離しているので、このあたりについても別の本にて
論考してもらいたいものである。

する場合
コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2004年08月07日

それでも中国は崩壊する
それでも中国は崩壊する

ワック

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今後大発展を遂げると一部で言われている中国の裏面を述べ、遠からず崩壊すると
主張している本。

歴史の積み重ねから中華文明が進歩していないこと、古来より搾取が激しくて民間の
活力が失われていること、現代の共産党体制でそれが頂点に達していることを語り、
こうした弊害がなくならない限り発展できないと説く。
また、中華の統一が発展をもたらすというのは大きな共同幻想であり、実は分裂状態の
方が発展し生活水準も上であると言外に述べる。

秦帝国以来の歴史を考えると的確な分析がなされていると感じる。確かに諸外国が
考えているほど中国の底力はないと思う。財テクの本などで必ずといっていいほど
中国株ネタがでてくるが、けっこう博打だろう。

ただ、内容的にはそれなりに納得できるのだが、なんというか読んでいて引き込まれる
部分が足りない。おそらくあまりに俯瞰的に述べていて人間が出てこない点かと
思うが、史実を丁寧に述べようとするあまり冗長になっているような気がする。
もう少しすっきりした形で述べられていれば、もっと売れると思うのだが。
コメント(0) | Track back(0) | 読書−政治 | 2004年07月20日


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